谷内古墳群(読み)やちこふんぐん

日本歴史地名大系 「谷内古墳群」の解説

谷内古墳群
やちこふんぐん

[現在地名]小矢部市埴生

若宮わかみや古墳の北西、標高七〇―一八三メートルの間にある二一基の古墳群。尾根筋により七支群に分けられる。前方後円墳一基、前方後方墳の可能性のあるもの一基のほかは、円墳五基、長方形墳を含む方墳一四基からなる。べつに古墳の可能性のある地点がいくつかあげられている。第一三号墳から一七号墳までの五基と、二一号墳について測量発掘調査が行われており、古墳群は副葬品などから五世紀前葉の築造と考えられている。

古墳群の南端にある尾根上の標高一四〇―一四九メートルに、墳丘裾を接するように一三号墳(尾根の最先端)から一六号墳(最高所)が並ぶ。一三号墳は南北一八・九メートル×東西一八・三メートルの方墳。一四号墳は南北一七メートル×東西一三・五メートルの長方形墳。一五号墳は南北九・七メートル×東西約七メートルの方墳。三基とも東側が西側より標高差が大きく、平野側からの見かけを意識して築かれたと考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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