豆右衛門(読み)マメエモン

デジタル大辞泉 「豆右衛門」の意味・読み・例文・類語

まめえもん〔まめヱモン〕【豆右衛門】

江島其磧作「魂胆色遊懐男こんたんいろあそびふところおとこ」の主人公芥子けし人形ほどの小男で、他人の懐に入って、魂の中に入り込み、好色の数々を経験する人物。のち他の浮世草子などにも登場する。豆男

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「豆右衛門」の意味・読み・例文・類語

まめえもんまめヱモン【豆右衛門】

  1. 江島其磧(えじまきせき)の作品中の人物の名。「魂胆色遊懐男」「女男色遊」に登場する。芥子人形ほどの小男で、男の懐にはいって、その男の魂にはいりこみ、情事を経験したり見聞したりする。
    1. [初出の実例]「八文字が作為せる豆右衛門にはあらね共、我夢中に一つの楼に登り」(出典:洒落本・南閨雑話(1773))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android