貝淵藩(読み)かいぶちはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「貝淵藩」の意味・わかりやすい解説

貝淵藩
かいぶちはん

上総(かずさ)国望陀(もうだ)郡貝淵村千葉県木更津(きさらづ)市)に陣屋を置いた譜代(ふだい)小藩。初代藩主林氏は忠英(ただふさ)が側衆(そばしゅう)から昇進して1825年(文政8)に若年寄となり、加増を受けて1万石を領し大名になった。1850年(嘉永3)2代忠旭(ただあきら)のとき陣屋を同郡請西(じょうざい)村(木更津市)に移し請西藩改称した。幕末の藩主忠崇(ただたか)は戊辰(ぼしん)戦争のとき房総諸藩のうちでただ一つ藩士を率いて官軍抗戦小田原会津、仙台などに転戦したが、67年(慶応3)10月に降伏し領地没収、廃藩となる。

[川名 登]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貝淵藩」の意味・わかりやすい解説

貝淵藩
かいぶちはん

江戸時代後期,上総国 (千葉県) 望陀 (もうた) 郡貝淵地方を領有した譜代小藩。林忠英が文政2 (1819) 年1万石を受けて立藩,嘉永3 (50) 年請西 (じょうさい) 藩と改称,明治1 (68) 年忠崇が官軍に抗し除封,のち小島藩滝脇氏が桜井藩1万石をおいた。

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デジタル大辞泉プラス 「貝淵藩」の解説

貝淵藩

上総国、貝淵村(現:千葉県木更津市)を本拠地とした譜代藩。後に陣屋を請西(じょうざい)村に移し、請西藩と改称。藩主は林氏。

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