(読み)チョ

精選版 日本国語大辞典 「貯」の意味・読み・例文・類語

ちょ【貯・儲】

  1. 〘 名詞 〙 たくわえ。貯蓄。〔後漢書‐趙咨伝〕

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普及版 字通 「貯」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] チョ
[字訓] たくわえる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は(ちよ)。収蔵する箱の形。卜文にはの中に貝をしるすものがあり、その字は貯。金文にはの中に戈(か)をしるすものがあり、は櫃(き)(ひつ)のような形の箱であろう。〔説文〕六下に「積むなり」とあって、貯積の意。財貨を貯、農穀を積という。金文の〔兮甲盤(けいこうばん)〕に「厥(そ)の貯、厥の人」とあり、淮夷が周に対して、貯(賦貢)と進人(生口)を貢納していたことが知られる。〔頌鼎(しようてい)〕に「の貯」という語があり、これは屯倉のような収納庫であろう。

[訓義]
1. たくわえる、おさめる、おく、つむ。
2. 貢賦、貢納、その収蔵の庫。
3. たな、みせ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕貯 タクハフ・タクハヘ・ヲサム・イル・ツム 〔字鏡集〕貯 ツク・ツム・イル・カクス・ツモル・タクハフ・ムサボル・ヲサム・サカリ

[語系]
貯tia、zjiaは声義が通じ、は収納の箱。字に含まれる(者)は、中に呪符の書を収めることをいう。

[熟語]
貯金貯穀貯聚貯水・貯積・貯蔵貯粟・貯蓄・貯貯満貯糧貯廊
[下接語]
涵貯庫貯・私貯・盛貯・積貯・発貯・貯・満貯・留貯・糧貯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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