貴船村(読み)きぶねむら

日本歴史地名大系 「貴船村」の解説

貴船村
きぶねむら

[現在地名]左京区鞍馬くらま貴船町

二ノ瀬村の北、貴船川鞍馬川の合流地である貴船口より約二キロ貴船川に沿って北上したところに位置する山間集落。「延喜式」神名帳にみえる貴布禰きふね神社(現貴船神社)の所在地で、古くは貴布禰、木船とも記された。「きふね」について社伝は、樹木生茂る樹の神の意味である木生根、木生嶺であったという。

もと貴船と鞍馬寺門前は同一領域だったが、延暦一五年(七九六)鞍馬寺勅命による定額寺となって寺領を得てより、二地に分れた。この地は中世を通じて貴船社領、村民は貴船社神人だったが、貴布禰の神が鴨県主家の御阿礼神事と結付いて上賀茂社の摂社となってからは、賀茂の社務によって支配された(「寛文四年御裁許状写」賀茂注進雑記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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