資本ストック(読み)シホンストック(その他表記)capital stock

翻訳|capital stock

デジタル大辞泉 「資本ストック」の意味・読み・例文・類語

しほん‐ストック【資本ストック】

企業生産に使用するために保有している建物設備、あるいは、国や自治体産業生活基盤として整備した社会資本の量。金額に換算して示される。固定資産の評価方法の違いにより、粗資本ストック純資本ストック生産的資本ストックの3種類の概念がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資本ストック」の意味・わかりやすい解説

資本ストック
しほんストック
capital stock

(1) 広義には再生産可能な有形固定資産残高を意味し,(2) 狭義には生産および生産性分析のために用いられる生産資本ストックを意味する。 (1) の場合にはさまざまな概念のものがある。ストックの推計方法にも各種あり,代表的なものとしてベンチマーク・イヤー法 (ある基準年次の残高を基礎としてその前後の純投資額を加算または減算していく方法) ,パーペチュアル・インベントリー法 (その財の耐久年数期間の純投資を積上げ,耐用期間を経過したものを落していく方法) ,実物評価法 (数量×単価でストックを求める方法) などがある。 (2) の場合の資本ストックは資本の生産力あるいは生産における資本投入の指標でなければならない。この意味での資本ストックには,不変価格表示による粗ストックが適している。

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