出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…対外的独占と対内的平等を原則とするギルド,ツンフトの存在は都市経済における価格形成市場の成立を阻害していたが,それにはキリスト教が互酬・再分配の関係に彼岸における救いを媒介として,新しい回路(無償の贈与)を設定したことが大きな契機となっていた。カトリック教会の教義の根底には贖宥(しよくゆう)の観念,つまり善行や喜捨,寄進に対して罪のゆるしが与えられるという形で互酬関係の原則が古代社会から流れこんでいたが,それは彼岸における救いを媒介として教会や公的機関に対する一方的な贈与の機会を増大させ,この原理が中世都市における人間関係の根底に流れていた。中世都市の商人たちは,あくことのない営利欲にかられて利潤追求を行う反面で,蓄えた財貨をときに宴会や祭り,喜捨,寄進という形で蕩尽し,彼岸における救いを祈願した。…
…1095年11月28日,教皇はこれらの内容をふくむと推定される〈十字軍宣言〉を公表し,フランスを中心とする西欧各地でこのアピールにこたえる遠征参加希望者の大集団が数組結成された。ここに〈贖宥(しよくゆう)〉(罪のゆるしに伴うつぐないの免除)という精神的特権を付与された武装巡礼団が公式十字軍として,2世紀余にわたって断続的に中近東各地へ派遣されることになった。
【十字軍の構造,時代・地域区分,行軍ルート】
アミアンの隠者ペトルスPetrusをカリスマ的指導者と仰ぐ北フランスとライン川沿岸地方の民衆約2万人が,自発的にエルサレム巡礼を目ざして結成した〈先発隊〉の出発(1096年7月)を最初として,公式・非公式,大小無数の武装・非武装の海外進出団体(単位集団当り数百人から20万人余)が続々として東方へ向かった。…
…中世末から近世初期のローマ・カトリック教会で,信徒がこれを購入することによって,自己の犯した罪の償いを免除されると信じられた,教皇が発行する証書。贖宥(しよくゆう)状,贖宥符とも訳される。これがもたらす信仰上の弊害をルターが〈九十五ヵ条提題〉で攻撃したことが,宗教改革の口火となった。…
※「贖宥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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