赤坂八幡社(読み)あかさかはちまんしや

日本歴史地名大系 「赤坂八幡社」の解説

赤坂八幡社
あかさかはちまんしや

[現在地名]方城町伊方 宮の脇

伊方いかた川上流右岸の丘陵に鎮座する。祭神仲哀天皇・応神天皇・神功皇后。旧郷社。「明治神社誌料」によると、宇佐宮旧大宮司到津家所蔵の旧記に「田河郡肝等庄、赤阪八幡宮」とみえ、仁和三年(八八七)創建と伝える。かつて「肝等庄」の射手が隼人征討で功績をおさめ、仁和三年に庄司の子息袈裟丸が神託により神祠を赤坂山に造立、宇佐宮の分霊を勧請して弓矢ゆみや八幡宮として崇めたと伝える。長寛三年(一一六五)地頭貞種が社殿を、元久二年(一二〇五)地頭宇都宮信房が楼門・回廊を再建したが、応永五年(一三九八)大内氏侵攻の際に社殿を焼失したという(同書)。永禄五年(一五六二)大内氏の命により高鳥居たかとりい(現赤池町)城主星野入道浄林が再建したと伝える(方城町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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