赤道気候(読み)せきどうきこう(その他表記)equatorial climate

最新 地学事典 「赤道気候」の解説

せきどうきこう
赤道気候

equatorial climate

赤道地方に顕著に現れる高温多湿の気候のこと。熱帯気候の最も典型的なもの。気温年較差は小さく,日較差のほうが大きいので「年に四季はなく,1日に四季がある」といわれる。1年を通じて雨が多く,乾季雨季の別は明瞭でないが,年周運動の太陽が赤道の真上を通る春分秋分前後に特に雨が多い。熱帯雨林発達。一般に卓越風は顕著でなく,海陸風山谷風などが発達する。年平均気温25℃以上,気温の年較差5℃以下,年降水量1,500mm以上を赤道気候の目安とすることがある。

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関連語 コリオリ 田中

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤道気候」の意味・わかりやすい解説

赤道気候
せきどうきこう
equatorial climate

赤道地域の年間を通して高温多湿な気候。ウラジーミル・P.ケッペンによる区分では熱帯雨林気候がほぼこれに相当し,年降水量は 1500mm以上。エマニュエル・ド・マルトンヌの区分では年平均気温は 25℃以上で気温の年較差は 5℃以下。気温による季節変化がない気候で,熱帯気候と区別する場合もある。降水量による明確な雨季と乾季の区別はないが,春分と秋分の頃に多くなる傾向がある。赤道気候の地域では,コリオリの力が弱いため,熱帯低気圧は発生しない。気象現象的(総観的)な特徴から赤道低圧帯赤道無風帯と呼ばれることもある。

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世界大百科事典(旧版)内の赤道気候の言及

【赤道】より

…一般の天体,すなわち太陽,月,惑星などの場合にも地球における赤道の定義を準用して,それぞれの天体の赤道を定義している。【古川 麒一郎】
[赤道の気候]
 南北回帰線の間を一般に赤道地帯,または熱帯というが,熱帯気候のもっとも典型的なものを赤道気候という。気温の年較差は小さく,日較差のほうが大きい。…

※「赤道気候」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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