超格子(読み)チョウコウシ(その他表記)superlattice

翻訳|superlattice

デジタル大辞泉 「超格子」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐こうし〔テウカウシ〕【超格子】

2種以上の異なる原子からできている結晶で、それぞれの原子がつくる結晶格子が重なり合って、全体としても結晶格子をつくっている構造二つ半導体材料を交互に重ねてできる構造にもいう。規則格子

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超格子」の意味・わかりやすい解説

超格子
ちょうこうし
superlattice

(1) 合金によっては,ある温度以上で各成分が乱雑に混って結晶格子の位置を占めるが,その温度以下では成分がそれぞれ特定の位置を占めて規則的に配列される。これを超格子または規則格子といい,この合金を規則合金という。金と銅の合金における AuCu,AuCu3 などがその例である。 (2) 異種物質を規則的に層状に積重ねて作った構造を人工超格子という。たとえば,2種の半導体を 50~100Åの周期で交互に成長させると,エネルギー帯構造に特殊な構造が現れ,電気的に負の微分抵抗を示すものが得られる。人工的な規則格子で,江崎玲於奈が提案・作製した。

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世界大百科事典(旧版)内の超格子の言及

【規則格子】より

…異なる種類の原子が,たとえば一つおきに配置しているような,規則正しく配列している固溶体をいう。超格子,秩序固溶体とも呼ばれる。たとえば銅‐金Cu‐Au合金は全率固溶体を作る。…

※「超格子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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