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足羽山古墳群(読み)あすわやまこふんぐん

世界大百科事典 第2版の解説

あすわやまこふんぐん【足羽山古墳群】

福井市街南西部の足羽山に所在する古墳群。群の形成は4世紀から6世紀に及ぶ。調査を経た主要古墳として,山頂古墳,竜ヶ岡古墳稲荷山古墳宝石山古墳がある。墳形は判明していないが,古墳ごとで埋葬施設の形態が相違する。山頂古墳では竪穴式石室内に舟形石棺を据え置き,また竜ヶ岡古墳では家形石棺を,宝石山古墳では舟形石棺を,稲荷山古墳では木棺を墳頂に埋置する。副葬品として,山頂古墳から琴柱(ことじ)形石製品,管玉が,竜ヶ岡古墳から鏡,石釧(いしくしろ),剣などが,宝石山古墳から鹿角製刀装具,鉄鏃などが,稲荷山古墳から筒形銅器などが出土した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

足羽山古墳群
あすわやまこふんぐん

福井市小山谷(おやまだに)町に所在する足羽山の尾根上に分布する古墳群。古くは30基以上存在していたと伝えるが、現在では前方後円墳1、円墳14の計15基が残るのみである。古くからの盗掘や1951年(昭和26)、1957年の発掘調査によって、数基の古墳の内容が明らかとなっている。それらは、稲荷山(いなりやま)古墳、山頂古墳、小山谷古墳、竜ヶ岡(たつがおか)古墳、宝石山(ほうせきざん)古墳で、墳形はいずれも大型の円墳(径30~60メートル)である。これらの古墳の特徴の一つは、木棺直葬である稲荷山古墳を除けば、いずれも内部主体に足羽山産出の凝灰岩からつくられた特異な石棺を有することであり、直弧文(ちょっこもん)の陰刻がある舟形石棺(山頂古墳)、円形浮文(ふもん)のある舟形石棺(小山谷古墳)、最古の形式の家形石棺(竜ヶ岡古墳)、特異な石棺(宝石山古墳)がよく世に知られている。これらの古墳は出土遺物から、4世紀末から5世紀代にかけて築造されたものであり、足羽郡の豪族であった足羽氏の墓であったと推定される。[河原純之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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