コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

足羽山古墳群 あすわやまこふんぐん

2件 の用語解説(足羽山古墳群の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

あすわやまこふんぐん【足羽山古墳群】

福井市街南西部の足羽山に所在する古墳群。群の形成は4世紀から6世紀に及ぶ。調査を経た主要古墳として,山頂古墳,竜ヶ岡古墳稲荷山古墳宝石山古墳がある。墳形は判明していないが,古墳ごとで埋葬施設の形態が相違する。山頂古墳では竪穴式石室内に舟形石棺を据え置き,また竜ヶ岡古墳では家形石棺を,宝石山古墳では舟形石棺を,稲荷山古墳では木棺を墳頂に埋置する。副葬品として,山頂古墳から琴柱(ことじ)形石製品,管玉が,竜ヶ岡古墳から鏡,石釧(いしくしろ),剣などが,宝石山古墳から鹿角製刀装具,鉄鏃などが,稲荷山古墳から筒形銅器などが出土した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

足羽山古墳群
あすわやまこふんぐん

福井市小山谷(おやまだに)町に所在する足羽山の尾根上に分布する古墳群。古くは30基以上存在していたと伝えるが、現在では前方後円墳1、円墳14の計15基が残るのみである。古くからの盗掘や1951年(昭和26)、1957年の発掘調査によって、数基の古墳の内容が明らかとなっている。それらは、稲荷山(いなりやま)古墳、山頂古墳、小山谷古墳、竜ヶ岡(たつがおか)古墳、宝石山(ほうせきざん)古墳で、墳形はいずれも大型の円墳(径30~60メートル)である。これらの古墳の特徴の一つは、木棺直葬である稲荷山古墳を除けば、いずれも内部主体に足羽山産出の凝灰岩からつくられた特異な石棺を有することであり、直弧文(ちょっこもん)の陰刻がある舟形石棺(山頂古墳)、円形浮文(ふもん)のある舟形石棺(小山谷古墳)、最古の形式の家形石棺(竜ヶ岡古墳)、特異な石棺(宝石山古墳)がよく世に知られている。これらの古墳は出土遺物から、4世紀末から5世紀代にかけて築造されたものであり、足羽郡の豪族であった足羽氏の墓であったと推定される。[河原純之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

足羽山古墳群の関連キーワード足羽川西都原古墳群埼玉古墳群古市古墳群百舌鳥古墳群井手山古墳群岩畠宇津和古墳江良霞山古墳群柴山古墳群山品捨録

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone