足長(読み)アシナガ

デジタル大辞泉 「足長」の意味・読み・例文・類語

あし‐なが【足長】

[名・形動]
足の長いこと。
足がきわめて長い、想像上人間
「(清涼殿ノ御障子ニハ)手長―などをぞきたる」〈二三
遠方まで足をのばすこと。行動範囲が遠いこと。また、そのさま。
我が国よりはるばる―に出て陣取るなり」〈蒙求抄・九〉

そく‐ちょう〔‐チヤウ〕【足長】

靴のサイズ表示法の一。足のかかとから、もっとも長い足指の先端までの長さ。JIS日本産業規格)では5ミリ単位で表示される。→足囲

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精選版 日本国語大辞典 「足長」の意味・読み・例文・類語

あし‐なが【足長】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 足の長いこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「脚長は不精らしくちょいと横目でこっちを見た」(出典:沈黙の塔(1910)〈森鴎外〉)
  3. 足が非常に長いという想像上の人。
    1. [初出の実例]「清涼殿の丑寅のすみの、北のへだてなる御障子(みさうじ)は、荒海の絵(かた)、生きたる物どものおそろしげなる手長(てなが)あしながなどをぞかきたる」(出典:枕草子(10C終)二三)
  4. ( 形動 ) 遠方まで出かけて行くこと。行動距離が遠いさま。
    1. [初出の実例]「鷺方には足ながに出て控へたり」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))
  5. 植物「はこねしだ(箱根羊歯)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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世界大百科事典(旧版)内の足長の言及

【荒海障子】より

…清涼殿の東側,南北に走る広廂の北の端を仕切る布障子(襖)。2枚1組で南面は中央に荒海,左に足長,右に手長の異形の人物が,北面は宇治川に網代をかけて魚を捕る図が墨絵で描かれている。初めは巨勢金岡(こせのかなおか)の絵で,焼失のたびに原図や模本から作画されたと伝えられる。…

※「足長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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