(読み)ヒツ

デジタル大辞泉 「蹕」の意味・読み・例文・類語

ひつ【×蹕】

貴人通行のとき、先払いをすること。みちおさえ。
天皇行幸鹵簿ろぼ

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精選版 日本国語大辞典 「蹕」の意味・読み・例文・類語

ひつ【蹕】

  1. 〘 名詞 〙 天子の行幸や貴人の通行のとき先払いをすること。また、天子の行幸。鹵簿(ろぼ)。〔史記‐張釈之伝〕

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普及版 字通 「蹕」の読み・字形・画数・意味


18画

(異体字)
18画

[字音] ヒツ
[字訓] さきばらい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は畢(ひつ)。畢は拂(払)(ふつ)と声が通じ、払正することをいう。〔説文〕二上に字をに作り、「行を止むるなり」と訓し、一曰として「竈上祭(さうじやうさい)の名なり」とする。天子の出行のときの警蹕(けいひつ)(護衛のさきばらい)をいう語であるが、もと神事に際して行われたことであるらしく、〔礼記、曾子問〕に「を出で、に入るとき、必ず蹕す」とみえる。〔漢書、韓安国伝〕に「出づるにし、入るにと言ふ」とする。蹕は警蹕のときに発する声を、そのまま写したものであろう。

[訓義]
1. さきばらい、みちをきよめる。
2. かたよる、もたれる。

[熟語]
蹕御蹕警蹕止・蹕声蹕道蹕路
[下接語]
按蹕・移蹕・衛蹕・帰蹕・警蹕・厳蹕・蹕・護蹕・止蹕・徙蹕・清蹕仙蹕・先蹕・前蹕・駐蹕・停蹕・天蹕・犯蹕・鳳蹕・鳴蹕・鸞蹕

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