看経(読み)カンキン

デジタル大辞泉 「看経」の意味・読み・例文・類語

かん‐きん【看経】

[名](スル)《「きん(経)」は唐音
禅宗などで、声を出さないで経文を読むこと。⇔諷経ふぎん
声を出して経文を読むこと。読経
[類語]勤めお勤め勤行ごんぎょう読経どきょう礼拝らいはい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「看経」の意味・読み・例文・類語

かん‐きん【看経】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きん」は唐宋音 )
  2. 経文を黙読すること。もと禅家で行なわれた。
    1. [初出の実例]「候看経一百日、設羅漢斎僧方畢」(出典参天台五台山記(1072‐73)二)
  3. 声を出して経文を読むこと。読経。誦経
    1. [初出の実例]「僧俗群集して、或は看経し或は礼拝す」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「看経」の意味・わかりやすい解説

看経
かんぎん

「かんきょう」とも読み,禅宗では「かんきん」と読む。経典を黙読すること。のちには,諷経 (ふぎん) ,読経 (どきょう) と同義となった。また経典を研究するために読む意味でも用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android