軽服(読み)キョウブク

デジタル大辞泉 「軽服」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぶく〔キヤウ‐〕【軽服】

遠縁の者の死去による、軽い服喪。また、そのとき着用する喪服。→重服じゅうぶく
きさいの宮の御―の程は、なほかくておはしますに」〈蜻蛉

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精選版 日本国語大辞典 「軽服」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぶくキャウ‥【軽服】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きょう」は「軽」の呉音 )
  2. 軽い喪。または、その喪に服すこと。⇔重服(じゅうぶく)
    1. [初出の実例]「凡祈年、賀茂、月次〈略〉雖軽服人、致斎并散斎之日、不参入」(出典延喜式(927)三)
    2. 「后の宮の御きゃうふくの程は、猶かくておはしますに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)
    3. [その他の文献]〔礼記‐曾子問〕
  3. 軽い喪に服する時に着用する喪服。
    1. [初出の実例]「今日摂政殿初令軽服給」(出典:中右記‐嘉承二年(1107)八月二三日)

けい‐ふく【軽服】

  1. 〘 名詞 〙 軽い衣服。てがるな服装。また、軽くて上等な衣服。
    1. [初出の実例]「吉隆有悪疾面、軽服坐轎」(出典:日本外史(1827)一七)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公三二年〕

けい‐ぶく【軽服】

  1. 〘 名詞 〙きょうぶく(軽服)

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