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違警罪 いけいざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

違警罪
いけいざい

日本における 1882年1月1日施行の旧刑法が採用する,重罪軽罪と並ぶ犯罪区分の一つ。この区分はまた,フランス刑法を継受したものと考えられる。旧刑法第4編 425~429条にわたって 71の処罰項目が規定されているほか,430条には,各地方の便宜により同罪を定めることを許容する旨が示されていた。本罪に該当する者は,拘留または科料に処せられた。 (→違警罪即決例 )  

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百科事典マイペディアの解説

違警罪【いけいざい】

法定の刑罰の種類により,犯罪を重罪・軽罪・違警罪の三つに区分し,そのうち拘留または科料にあたる犯罪を違警罪とした。フランス刑法や日本の旧刑法で採用。現行刑法はこれを採らないが,刑法施行法(1908年)で,拘留または科料だけに当たる罪は,他の法律の適用については旧刑法の違警罪とみなした。

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世界大百科事典 第2版の解説

いけいざい【違警罪】

1880年公布の旧刑法が,フランス刑法の重罪・軽罪・違警罪という犯罪の分類にならい,その第4編に定めた,拘留・科料にあたる軽微な罪の総称。公衆道徳違反的内容をもつものが多い。同年公布の治罪法は違警罪を管轄する裁判所として治安裁判所を予定したが実現せず,85年に,警保寮職制章程(1872),違式詿違条例(いしきかいいじようれい)などを前身として,違警罪につき警察署長またはその代理たる官吏が即決処分により処罰しうる権限・手続を定めた違警罪即決例(太政官布告31号)が成立した。

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大辞林 第三版の解説

いけいざい【違警罪】

重罪・軽罪とともに、旧刑法で犯罪を三分類したうちの一。拘留・科料にあたる軽い罪。

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世界大百科事典内の違警罪の言及

【重罪・軽罪】より

…犯罪をその罪質の軽重により区分した分類。歴史的には,イギリスのコモン・ローのように,殺人,強姦,強盗,窃盗,放火等の――死刑等の重刑にあたる――主要な自然犯を重罪とし,それ以外の罪を軽罪とする法制もあったが,今日では,一定の刑期(例えば,アメリカの多くの地域やドイツでは1年,フランスでは5年)以上の拘禁刑にあたるか否かを基準に,一律にこれを区分するのが通常である(なお,フランスでは,この両者に〈違警罪contravention〉という最下位の範疇を加えた三分法が用いられている)。 この分類の意義は,重罪・軽罪(または違警罪)のいずれに属するかにより,実体法上の取扱いや効果に一定の差異が認められること(例えば,ドイツやフランスでは,重罪については未遂もつねに可罰的とされ,また,重罪での刑の言渡しは当然に公権剝奪の効果を伴う)に加え,管轄裁判所や訴訟手続上の方式・要件などがはっきりと異なる(例えば,フランスでは,重罪事件を公判に付するためには,2段階の予審手続を経ることが必要であり,また,アメリカの多くの地域でも,重罪の起訴は必ず大陪審の決定によらなければならない)という点にある。…

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