最新 地学事典 「輝石岩」の解説
きせきがん
輝石岩
pyroxenite
輝石を主成分とする完晶質粗粒の超苦鉄質火成岩。1857年F.SenftとH.Coquandによって,主に一つまたは複数の輝石からなり,ときに,かんらん石・角閃石・黒雲母を含む岩石に命名された。ふつう,各鉱物がほぼ等粒状(equigranular)の組織をなす。IUGSの分類・命名によれば,輝石がモードで60%以上占める岩石で,直方輝石および単斜輝石がそれぞれモードで90%以上占めるものを直方輝石岩(オーソパイロキシナイト)および単斜輝石岩(クリノパイロキシナイト)と呼び,中間のものを両輝石岩(ウェブステライト)と呼ぶ。また,かんらん石を40%まで含む場合は,前にかんらん石をつけてかんらん石直方輝石岩などと呼ぶ。輝石のほか,角閃石・黒雲母・スピネル・クロム鉄鉱・磁鉄鉱などを少量含む。このほか主に輝石からなる岩石として,bronziteからなるbronzitite(古銅輝石岩;A.Lacroix, 1894命名),diallageからなるdiallagite(異剝岩;A. des Cloizeaux, 1863命名),hyperstheneからなるhypersthenite(しそ輝石岩;K.F.Naumann, 1850命名)などがあるが最近はあまり使用されない。
執筆者:松久 幸敬・牧本 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

