輦轂（読み）レンコク

デジタル大辞泉

れん‐こく【^×輦^×轂】

１ 輦てぐるまの轂こしき。
２ 天子の乗り物。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

れん‐こく【輦轂】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 輦(てぐるま)のこしき。
   1. [初出の実例]「賛曰、積善之後、余慶鬱郁、冠蓋相尋、翼賛輦轂、孫々子々、恒為耳目」(出典：家伝（760頃）下)
3. ② 天子の車。天皇ののりもの。輦。
   1. [初出の実例]「而校尉者王之爪牙也。専為_二輦轂之警衛_一」(出典：吾妻鏡‐建久三年（1192）三月二日)
   2. [その他の文献]〔晉書‐劉毅伝〕
4. ③ 「れんこく（輦轂）の下(もと)」の略。
   1. [初出の実例]「化溢_二西東_一、名震_二輦轂_一、麾_二斥王公_一、駆_二馳侯伯_一」(出典：済北集（1346頃か）一三・東山門属祭無為)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【輦轂】れんこく

御輦。都。魏・曹植〔親親に通ぜんことを求むる表〕出でては蓋(くわがい)に從ひ、入りては輦轂に侍し、問に承答し、左右に拾するは、乃ち臣の丹の至願、想にも離れざるなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」