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近藤富蔵 こんどう とみぞう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

近藤富蔵 こんどう-とみぞう

1805-1887 江戸後期-明治時代の地誌家。
文化2年5月3日生まれ。近藤重蔵の長男。文政9年土地争いで隣家の7人をきって,翌年八丈島に流される。島での見聞を文久元年までに72巻の地誌「八丈実記」にまとめる。明治13年赦免となるが,15年ふたたび島にもどった。明治20年6月1日死去。83歳。江戸出身。名は守真。号は聞斎,有無庵不名。

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朝日日本歴史人物事典の解説

近藤富蔵

没年:明治20.6.1(1887)
生年:文化2.5.3(1805.5.31)
幕末明治期,流人の身ながら文化世界としての八丈島の確立に尽力した人物。北方探検家重蔵の長男。諱守真。号聞斎など。文政9(1826)年父の地所争いのもつれから隣家7人を斬殺し八丈島に配流。以後仏道に励む傍ら,探検,史料収集,聞き書きを続け,島の地理や歴史風俗などを大部な『八丈実記』(全72巻,『日本庶民生活史料集成』1巻に抄録)に集成。文久1(1861)年完成後も補訂をやめず私見を別した叙述価値は高い。教育の充実も呼びかけ,島の学校夕学館の運営に関与。自製教科書『数術初入』が残る。明治13(1880)年赦免されるが15年島に戻った。松蔭舎平和なる俳号にその心情がうかがえる。

(徳盛誠)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

こんどうとみぞう【近藤富蔵】

1805~1887) 近藤重蔵の長男。父のため人を斬って八丈島流刑に処せられ、在島生活の記録「八丈実記」六〇余巻を残す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

近藤富蔵
こんどうとみぞう
(1805―1887)

幕末・明治期の地誌記録者。本名守真(もりざね)、号を有無庵不名(うむあんふめい)、聞斎(ぶんさい)という。北方探検家近藤重蔵守重(もりしげ)の長男として江戸に生まれ、22歳のとき隣の百姓家族を殺害し、1827年(文政10)八丈島に流された。在島中、罪を悔いて熱心な仏教信者となり、髪のシラミも殺さなかったと伝えられる。偉丈夫で、島民の労働を手伝うほか、稚拙ながら仏像・肖像の木彫りをつくり、旧家の系図を整え、歴史・伝説を記録して島民に与え、生活の資とした。子弟のために英語の入門書を書いたり、郷学校の夕学舎を設立しようとしている。80年(明治13)赦免されて、いったん大阪に行き、親戚(しんせき)の判事より100円を贈られたが、帰京の途中賊に奪われ、平和な島生活が恋しくなってふたたび八丈島に戻った。その後在島中の見聞や生活を精力的に筆記し、膨大な地誌『八丈実記』69巻を完成した。[北原 進]
『八丈実記刊行会編『八丈実記』全7巻(1964~76・緑地社)』

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世界大百科事典内の近藤富蔵の言及

【八丈実記】より

…近藤富蔵守真(1805‐87)が著した幕末の八丈島の地誌。全69巻のほか拠巻と称する稿本が残る。…

※「近藤富蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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