迫り上る(読み)セリアガル

デジタル大辞泉 「迫り上る」の意味・読み・例文・類語

せり‐あが・る【迫り上(が)る】

[動ラ五(四)]
下方から上方へ少しずつ高くなる。「町外れに小高い丘が―・る」
劇場りの装置奈落ならくから舞台花道に上がる。「主役が舞台中央に―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「迫り上る」の意味・読み・例文・類語

せり‐あが・る【迫上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 下方から上方へ押し上がる。また、周囲よりもち上がっている。
    1. [初出の実例]「青く烟る向ふが一面に競(セ)り上(ア)がって来る」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉七)
    2. 「どんな連絡もなかったことが関心の前面にせりあがってくる」(出典:出発は遂に訪れず(1962)〈島尾敏雄〉)
  3. 劇場で、奈落からせりの装置であがってくる。
    1. [初出の実例]「一面浪に成る。下手より二の手・三の手せり上がる」(出典:歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)七)

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