ことわざを知る辞典 「逃げるが勝ち」の解説 逃げるが勝ち 逃げて、その場は相手に勝ちを譲るほうが、大局的には勝利をおさめることにつながる。形勢が不利とみたら、むだな抵抗をするよりも、ともかくその場を逃れるにかぎる。 [使用例] 彼は、父から、庖丁を持ちだしたのはおまえだろう、と何度も訊かれ、そのとき彼は、証拠がないのだから逃げるが勝ちだ、と考えていたが、……親父が俺にあんなことを何度も訊いたのは、要するに親父は俺を信用していないということではないか[立原正秋*冬の旅|1969] [解説] 常識的には逃げるのは負けですが、逆に勝ちと言い切る逆説的表現で、局面の打開を図り、発想を転換させています。 [類句] 三十六計逃げるに如かず/逃ぐるが一の手 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報