逆ベーコン順(読み)ぎゃくべーこんじゅん(その他表記)inverted Baconian order

図書館情報学用語辞典 第5版 「逆ベーコン順」の解説

逆ベーコン順

ハリス(William Torrey Harris 1835-1909)の分類表における主類の配置順序ベーコン(Francis Bacon 1561-1626)の知識の分類に準拠し,かつその順序を逆にしているのでこの名称を持つ.ベーコンは彼の著作『学問進歩』(Advancement of Learning1605)の中で,知識を修得する能力を記憶,想像,理性分け,記憶に対するものを歴史(史学),想像に対するものを詩学,理性に対するものを科学として,それぞれの知識体系を従属させた.ハリスはこれを逆に科学,芸術,歴史の順にして体系化した.ハリスの分類表は,その後の分類表に多くの影響を与え,デューイ十進分類法,日本十進分類法にも影響を及ぼした.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android