通三(読み)ツウサン

デジタル大辞泉 「通三」の意味・読み・例文・類語

つう‐さん【通三】

《「漢書五行志から》君主政治を行う上で、人物を選ぶこと、民の意に合うこと、時世に従うことの三つ条件を備えること。
「―の主、明一の君」〈盛衰記一一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「通三」の意味・読み・例文・類語

つう‐さん【通三】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「漢書‐五行志下之下」に「故政不慎也、務三而已、一曰、択人、二曰、因民、三曰、従時」とあるのによる ) 君主の行なう政治で、人物を選ぶこと、民の意にかなうこと、時世に従うことの三条件を備えること。この三つに通じた君主が名君主であるとする。
    1. [初出の実例]「職居輔導、願標名於通三」(出典本朝文粋(1060頃)一・孫弘布被賦〈源英明〉)
    2. [その他の文献]〔旧唐書‐音楽志三・景龍三年中宗親祀昊天天上帝楽章・告謝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android