通弁(読み)ツウベン

デジタル大辞泉 「通弁」の意味・読み・例文・類語

つう‐べん【通弁/通×辯】

[名](スル)通訳」の古い言い方。
座興化物を出して見すべしとの事なりと―すれば亭主興に入りて」〈紅葉・二人むく助〉
[類語]通事通訳

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精選版 日本国語大辞典 「通弁」の意味・読み・例文・類語

つう‐べん【通弁・通辨・通辯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく道理に通じわきまえていること。また、そういう人。
    1. [初出の実例]「女なれども賢才通辨なりければ、おほやけことに御こころざしふかかりけり」(出典:蒙求和歌(1204)五)
  3. 「つうやく(通訳)」の古い言い方。
    1. [初出の実例]「殊に吾が門に游ぶの徒は、通辨を業として其伝訳をなすにはあらず」(出典:蘭学階梯(1783)下)
    2. 「坐興に化物を出して見すべしとの事なりと通辨(ツウベン)すれば」(出典:二人むく助(1891)〈尾崎紅葉〉二)
    3. [その他の文献]〔北史‐呂洛抜伝〕

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普及版 字通 「通弁」の読み・字形・画数・意味

【通弁】つうべん

通訳。

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