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通志堂経解 つうしどうけいかいTōng zhì táng jīng jiě

世界大百科事典 第2版の解説

つうしどうけいかい【通志堂経解 Tōng zhì táng jīng jiě】

儒教の経典の注釈を集めた大叢書。1781巻。《九経解》ともいう。《皇清(こうせい)経解》が清朝人の経典考証集であるのに対し,これは・元の学者の注釈を主とし,まれに唐・明におよぶ。清の徐乾学(じよけんがく)がその書斎伝是楼(でんぜろう)に収集し校定(テキストの誤りを正すこと)していたものを,門人納蘭性徳が刊行した。通志堂は性徳の書斎名。宋・元時代の経学(儒教の古典学)の全貌を知るには,この書をひもとかねばならない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

通志堂経解
つうしどうけいかい

中国、清(しん)朝初期につくられた叢書(そうしょ)の名。清朝創業の功労者を父にもち、学問好きの貴公子であった納蘭成徳(のうらんせいとく)(1655―85)が、その師徐乾学(じょけんがく)の伝是楼(でんぜろう)蔵書中の貴重書を集めて刊行したもの。唐(とう)、宋(そう)、元(げん)、明(みん)にわたる儒者の経解(儒教経典の注解・論説)138種、1781巻を収める。阮元(げんげん)の『皇清(こうせい)経解』(清朝一代の経解を集めた叢書)の先駆として評価される。「伝是楼経解」とも称する。なお通志堂は納蘭成徳の書斎の名である。[楠山春樹]

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世界大百科事典内の通志堂経解の言及

【徐乾学】より

…万斯同らと《資治通鑑後編》184巻を作る。宋・元の経解を集めて《通志堂経解》を編み,納蘭性徳(のうらんせいとく)の輯(しゆう)として校刊した。蔵書家として知られ《伝是楼(でんぜろう)宋元版書目》がある。…

【納蘭性徳】より

…進士試験に及第,康熙帝の侍衛となる。宋・元時代の経学の文献多数を編集して《通志堂経解》1800巻余を刊行した。また宋代の歌辞文芸を祖とする韻文文学,においても名声があり,短編(小令)の感傷的な詞にすぐれる。…

※「通志堂経解」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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