連ねる（読み）ツラネル

デジタル大辞泉

つら・ねる【連ねる／^▽列ねる】

［動ナ下一］［文］つら・ぬ［ナ下二］
１ 1列に、また順番に並べる。「軒を―・ねる家々」「翼を―・ねて飛ぶ」
２ 関係者の一人として仲間に入る。その団体の一員として加わる。「名簿に名を―・ねる」
３ つなぎ続ける。次から次に言う。「美辞麗句を―・ねる」
→並べる［用法］
[類語]並べる

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

つら・ねる【連・列】

1. [ 1 ] 〘 自動詞 ナ行下一段活用 〙
   [ 文語形 ]つら・ぬ 〘 自動詞 ナ行下二段活用 〙
   1. ① 一列にならぶ。つらなる。
      1. [初出の実例]「行々 奈良布 又豆良奴」(出典：新撰字鏡（898‐901頃）)
   2. ② つれになる。つれだつ。
      1. [初出の実例]「をとこども六人つらねて庭に出できたり」(出典：竹取物語（９Ｃ末‐１０Ｃ初）)
2. [ 2 ] 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
   [ 文語形 ]つら・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙
   1. ① 列をつくる。ならべつづける。
      1. [初出の実例]「臈の次にまかせて座をつらね」(出典：観智院本三宝絵（984）下)
   2. ② 伴う。ひきつれる。
      1. [初出の実例]「老人、これをつらねてありきけると思ひて」(出典：源氏物語（1001‐14頃）空蝉)
   3. ③ つづかせる。つなぐ。次々とする。連続させる。
      1. [初出の実例]「盛りに音楽を陳(ツラ)ね」(出典：西大寺本金光明最勝王経平安初期点（830頃）六)
   4. ④ あわせて一つにする。
   5. ⑤ 及ぼす。
   6. ⑥ ことばをならべる。詩歌をよむ。
      1. [初出の実例]「心は池の上に、月のやどりたるやうを、つらぬべし」(出典：梵舜本沙石集（1283）五末)

出典　精選版 日本国語大辞典