過ちては改むるに憚ること勿れ(読み)アヤマチテハアラタムルニハバカルコトナカレ

デジタル大辞泉 の解説

あやまちてはあらたむるにはばかることなか

《「論語」学而から》過ちを犯したら、ためらわないで改めよ。

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ことわざを知る辞典 の解説

過ちては改むるに憚ること勿れ

過ちを犯したと気づいたら、自分面目他人の目など気にせず、ためらうことなく改めるべきである。

[使用例] 過ちて改むるに憚ることなく、末期の念仏一声には、なる罪障も消滅するとぞ、こん前非を悔いなば、速やかに心を翻して、そうがために尋ぬることを答えよ[巌谷小波こがね丸|1891]

[解説] 「論語―学而」にあることば。

英語〕It is never too late to mend.(改めるに遅すぎることはない)

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故事成語を知る辞典 の解説

過ちては改むるに憚ることなかれ

過ちを犯したと気づいたら、自分の面目や他人の目など気にせず、ためらうことなく改めるべきだ、ということ。

[使用例] もし君が、世間での評判のように、きわめて動揺しやすい、いわゆる出来心的の女であったのであらば、すなわち僕とのあのこともほんの一時の浮気であったのであらば、過って改むるに何の憚るところがあろう[大杉栄*男女関係について|1916]

[由来] 「論語がく」の一節。立派な人物のあるべき姿を列挙したことばの中で、威厳があること、学問に励んでやわらかい頭を持つこと、誠実であること、劣った者と友だちづきあいをしないことに続いて、挙げられています。

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