デジタル大辞泉 「過行く」の意味・読み・例文・類語 すぎ‐ゆ・く【過(ぎ)行く】 [動カ五(四)]1 通ってゆく。また、通り越してゆく。「人々が足早に―・く」2 時が移ってゆく。「月日が―・く」3 死ぬ。亡くなる。「―・かれしつれあひの事」〈浮・織留・一〉[類語]移る・去る・過ぎる・経つ・経る・過ぎ去る・閲けみする・経過 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「過行く」の意味・読み・例文・類語 すぎ‐ゆ・く【過行】 〘 自動詞 カ行四段活用 〙① その場所を通って行く。通り過ぎて行く。通り越して行く。越えて行く。通過する。[初出の実例]「百重山 越えて須疑由伎(スギユキ) 何時しかも 京師(みやこ)を見むと 思ひつつ」(出典:万葉集(8C後)五・八八六)② 時が移ってゆく。時がたつ。移り変わってゆく。経過する。[初出の実例]「妻恋ひに鹿(か)鳴く山辺の秋萩は露霜寒み盛り須疑由君(スギユク)」(出典:万葉集(8C後)八・一六〇〇)③ 死ぬ。死去する。[初出の実例]「みづからは最早只今過行くなり、空しき姿を其の儘にあの花山寺へ送りつつ」(出典:浄瑠璃・花山院后諍(1673)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例