デジタル大辞泉 「去る」の意味・読み・例文・類語
さ・る【去る】
1 《本来は移動する意で、古くは、遠ざかる意にも近づく意にもいう》
㋐ある場所から離れる。そこを離れてどこかへ行ってしまう。遠ざかる。「故郷を―・る」「この世を―・る」「片時も念頭を―・らない」
㋑地位・職業などを退く。「王位を―・る」「舞台を―・る」
㋒時が過ぎる。ある季節・時期が遠のく。「冬が―・る」「青春は―・った」
㋓時間的、空間的に隔たる。離れている。「今を―・る七年前」「東京を―・ること二〇〇キロ」
㋔今まであった状態が薄らいだり、なくなったりする。消える。「痛みが―・る」「危険が―・る」
2
㋐離して遠くへやる。遠ざける。離縁する。「妻を―・る」
㋑除いてなくす。消す。「雑念を―・る」「虚飾を―・る」
3 (動詞の連用形に付いて)すっかり…する、…しつくすの意を表す。「忘れ―・る」「葬り―・る」
4 時・季節などが近づく。巡ってくる。
「秋―・らば
[可能]される
[類語](1㋐)遠ざかる・遠のく・離れる・立ち去る・引き払う・引き上げる・辞去する・退去する・退散する・