道詮(読み)どうせん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「道詮」の解説

道詮 どうせん

?-876 平安時代前期の僧。
武蔵(むさし)の人。東大寺玄耀(げんよう)に三論をまなぶ。嘉祥(かしょう)3年仁明(にんみょう)天皇の授戒師をつとめる。聖徳太子をうやまい,荒廃した法隆寺東院(夢殿)の修復に力をつくす。貞観(じょうがん)6年権(ごんの)律師,のち律師。大和(奈良県)福貴寺をひらいた。貞観18年10月2日(一説に15年3月2日)死去法隆寺夢殿に塑造座像(国宝)がある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の道詮の言及

【法隆寺】より

…昭和大修理に際して発掘調査が行われ,斑鳩宮の旧跡が認知された。平安時代に入り東院の復興に尽力したのは富貴寺道詮で,859年(貞観1)修理を施すかたわら水田を施入し,秦致真は1069年(延久1)に《聖徳太子絵伝》を描いて絵殿に納めた。鎌倉時代になると興福寺貞慶は釈迦念仏を始行したが,なかでも京都の西山法華山寺(松尾寺)の慶政は1219年(承久1)ころより舎利殿・夢殿・礼堂などを修造した。…

※「道詮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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