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遭遇説 そうぐうせつencounter hypothesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遭遇説
そうぐうせつ
encounter hypothesis

惑星の起源を,太陽と他の恒星との遭遇に求めた一つの仮説。太陽の近傍を別の恒星が通り過ぎるとき,潮汐力によって太陽表面上の物質が引出され,凝固して惑星になったと考える。恒星間の遭遇確率は非常に少いこと,角運動量分布を説明できないことなどから今日ではほとんど否定されている。 18世紀中頃 G.バフォンが彗星と太陽との遭遇を考えたのが初め。 20世紀になって T.チェンバレン,F.モルトンらは,遭遇時太陽から吹出た物質が凝固し一時微惑星をつくり,のちに惑星に成長すると考えた。遭遇仮説のなかで最も著名なものは,1916年に出た J.ジーンズ,18年に出た H.ジェフリーズらによる潮汐説で,吹出た物質が直接惑星に固まるというものである。その後,R.リトルトンによる連星起源説 (太陽は初め連星であったが,第3の天体との遭遇により伴星を失いそのとき惑星を得た) ,M.ウルフソンによる星団仮説 (原始星の星団中心で太陽が生れ,そのとき遭遇が起った) などの変型もつくられている。

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デジタル大辞泉の解説

そうぐう‐せつ〔サウグウ‐〕【遭遇説】

太陽系の起源説の一。太陽の近くを他の恒星が通過したときに引き出された物質が惑星になったという説。微惑星説潮汐(ちょうせき)説・連星説などがあるが、現在は支持されていない。

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大辞林 第三版の解説

そうぐうせつ【遭遇説】

太陽系の起源説の一。太陽がたまたま別の恒星と遭遇して引き出された物質が惑星になったとする説。微惑星説・潮汐説・連星説などの変形した説もある。

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世界大百科事典内の遭遇説の言及

【太陽系】より

…カント=ラプラスの説の特徴の一つは星雲から太陽と惑星とが同時に生まれたとする主張で,カント=ラプラス星雲説と呼ばれる。その後この星雲説に相対する遭遇説,捕獲説がいくつも現れたが,これらのすべてに共通の特徴は太陽が先に生まれその後で惑星がつくられたという主張である。遭遇説の代表的なものには微惑星説,潮汐説,連星説がある。…

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