遷客(読み)センカク

デジタル大辞泉 「遷客」の意味・読み・例文・類語

せん‐かく【遷客】

罪を得て遠方に流された人。流人。また、左遷された人。

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精選版 日本国語大辞典 「遷客」の意味・読み・例文・類語

せん‐かく【遷客】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かく」は「客」の漢音 )
  2. 遠く流罪(るざい)になること。また、その人。流人。また、左遷された人。
    1. [初出の実例]「農夫喜有余、遷客甚煩懣」(出典:菅家後集(903頃)雨夜)
    2. 「げにも大臣はせんかく、雁は来賓、しかはあれども、おなじ旅に身をただよはせり」(出典:撰集抄(1250頃)八)
    3. [その他の文献]〔江淹‐恨賦〕
  3. ( には憂い悲しむ者が多いところから転じて ) 詩人
    1. [初出の実例]「楚塞寒鴻空自度、長沙遷客有誰憐」(出典:蹈海集(1769)江村客夜)

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普及版 字通 「遷客」の読み・字形・画数・意味

【遷客】せんきやく・せんかく

流され人。唐・李白〔史郎中欽と、黄鶴楼上に笛を吹くを聴く〕詩 一たび客と爲りて、長沙に去る 西のかた長安むに、家を見ず

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