遺族給付(読み)いぞくきゅうふ

精選版 日本国語大辞典 「遺族給付」の意味・読み・例文・類語

いぞく‐きゅうふ ヰゾクキフフ【遺族給付】

〘名〙
共済組合に加入している組合員公務で死亡した場合などに、遺族に対して支払われる金銭遺族年金遺族一時金などがある。多くの共済組合法に規定
警察官職務に協力した者が、死亡した場合、その遺族に対して支払われる金銭。

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デジタル大辞泉 「遺族給付」の意味・読み・例文・類語

いぞく‐きゅうふ〔ヰゾクキフフ〕【遺族給付】

通勤災害に対して給付される労災保険の一。労働者が通勤途中に死亡した場合、遺族に支給される。また、遺族特別支給金・遺族特別年金・遺族特別一時金などが支給される。業務災害の場合は遺族補償給付という。
[補説]受給資格者(死亡した労働者の収入によって生計を維持していた配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹)がいる場合は最先順位者に遺族年金が給付される。受給資格者に該当する遺族がいない場合は、遺族一時金が支給される。

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世界大百科事典(旧版)内の遺族給付の言及

【遺族】より

…そこで自己の勤労によって生活をたてていくことが本質的な生活手段である大多数の人々にとって,遺族に対するなんらかの経済的給付制度が重要な意味をもってくるのである。元来,国家的制度としての遺族給付制度は,戦闘や公務で死亡した軍人の家族に対する扶助を定めた1875年(明治8)の太政官達48号のいわゆる〈陸軍扶助概則〉に始まるが,〈遺族〉という用語は78年太政官達27号〈戦役死傷者恩給令附録相当扶助料概則〉が最初のようである。
[現行の遺族給付立法]
 今日では遺族給付を定める立法はきわめて多岐にわたり,これらをその目的・機能等からみると次のように類型化できる。…

※「遺族給付」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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