避難支援者(読み)ひなんしえんしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

避難支援者
ひなんしえんしゃ

地震、津波、台風、噴火などの大規模災害時に、自分の身をうまく守れない避難行動要支援者の避難を手助けする人。高齢者や障害者などの要支援者に危険が迫っている際、まず安否を確認して危険を知らせ、適切な避難路に誘導し、避難を手助けする役割を担う。政府が2005年(平成17)に策定した「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」(2006年改訂)では、要支援者ひとりひとりに対し、あらかじめ近隣から複数(2~3人)の避難支援者を決めておくよう、全国の市町村に求めた。
 しかし、高齢化の進行や近所づきあいの希薄化などから、避難支援者の確保は難航しており、消防庁の調査では2012年4月時点で避難支援者を決めた計画をもつ自治体は全国の29%にとどまっている。2011年の東日本大震災では、高齢者の避難を手助けしていた住民が犠牲になるケースが多く、政府は2012年10月から、避難支援者を地域住民にのみ求める現行の支援方針の見直しに着手。2013年8月に上述のガイドラインを全面改定した「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針」を策定した。[編集部]

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