避難(読み)さりがたい

精選版 日本国語大辞典「避難」の解説

さり‐がた・い【避難】

〘形口〙 さりがた・し 〘形ク〙
① 避けることがむずかしい。よけにくい。のがれにくい。
源氏(1001‐14頃)夢浮橋「さりかたき絆(ほだし)に思え侍りて、かかづらひ侍りつる程に」
② ことわりにくい。拒絶しにくい。
※高倉院厳島御幸記(1180)「女房四五人ばかり、さりがたき人々ぞまゐる」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)草加「あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは、さすがに打捨がたくて」

ひ‐なん【避難】

〘名〙 を避けること。災難を避けて他の場所に逃げること。〔新撰字解(1872)〕
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉一九「同じ枝の上に自分より先きに避難(ヒナン)してゐる人がある」 〔史記‐晉世家〕

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デジタル大辞泉「避難」の解説

ひ‐なん【避難】

[名](スル)災難を避けること。災害を避けて、安全な場所へ立ちのくこと。「川が増水したので高台に避難する」「緊急避難」「避難訓練」
[類語]退散退去退避退却よける避けるいなすかわらす外すれる外れる受け流す回避忌避敬遠逃避待避肩透かし

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世界大百科事典 第2版「避難」の解説

ひなん【避難】

地震豪雨火山活動などの異常な自然現象,あるいは過失,事故,戦争などの人為的原因による災害により,本来の機能が破壊された場所,あるいは危険が予想される場所から,人身財産を安全と考えられる場所へ移動させること。 避難には避難路と避難場所が必要である。建築物内部からの避難路には,廊下階段,出入口,敷地周囲の道路または空地まで逃れるための敷地内通路がある。これらで対応できないときのために,壁面の非常用進入口などの救助施設や避難ばしごなどの避難器具が設置される。

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普及版 字通「避難」の解説

【避難】ひなん

難を他の地に避ける。〔三国志、武帝紀〕太)、徐州よりる。初め太(すう)、~の亂にを瑯(らうや)にけ、陶すると爲る。故に太は、復讐東伐に在るなり。

字通「避」の項目を見る

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