精選版 日本国語大辞典「避難」の解説
さり‐がた・い【避難】
〘形口〙 さりがた・し 〘形ク〙
① 避けることがむずかしい。よけにくい。のがれにくい。
※源氏(1001‐14頃)夢浮橋「さりかたき絆(ほだし)に思え侍りて、かかづらひ侍りつる程に」
② ことわりにくい。拒絶しにくい。
※高倉院厳島御幸記(1180)「女房四五人ばかり、さりがたき人々ぞまゐる」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)草加「あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは、さすがに打捨がたくて」
ひ‐なん【避難】
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉一九「同じ枝の上に自分より先きに避難(ヒナン)してゐる人がある」 〔史記‐晉世家〕
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