邵晋涵(読み)しょうしんかん(その他表記)Shao Jin-han

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「邵晋涵」の意味・わかりやすい解説

邵晋涵
しょうしんかん
Shao Jin-han

[生]乾隆8(1743)
[没]嘉慶1(1796)
中国,清の学者。浙江省余姚 (よよう) の人。字,二雲,与桐。号,南江。乾隆 36 (1771) 年進士に及第,同 38年『四庫全書』館の開館とともにその纂修官,次いで編修,侍講に進み,主として史部書籍の選択,解題にあたった。その解題の原稿が文集に収められているが,現在の『四庫全書総目提要』と一致せず,総纂官の紀いん筆削を示すものとされている。のち『万寿盛典』『八旗通志』など勅撰書の編集を総裁し,また『旧五代史』の復元に努めたりした。『爾雅 (じが) 正義』 (20巻) のほか,『孟子述義』『穀梁古注』『韓詩内伝考』,詩文集『南江文集』など多数の著書がある。

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世界大百科事典(旧版)内の邵晋涵の言及

【寰宇訪碑録】より

…古代から元代に至る中国全土の石刻目録で,年代順に配列し所在地を明記する。先輩の邵晋涵(しようしんかん)の原稿に自分の実地調査の成果を加えたもので,友人の邢樹が完成した。1812年(嘉慶17)に平津館叢書の一つとして刊行。…

【爾雅】より

…宋の邢(けいへい)はこれに従って《爾雅義疏》11巻を作り,今日ではそれが《十三経注疏》の中に収められ〈経〉に準ずる扱いを受けている。後代の研究としては清の邵晋涵(しようしんかん)の《爾雅正義》,郝懿行(かくいこう)の《爾雅義疏》各20巻が名高い。いずれも郭璞の注にもとづく再注釈である。…

※「邵晋涵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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