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家長権 かちょうけん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

家長権
かちょうけん

家族団体の長 (家父,家長) がその構成員に対し有した絶対的な支配権。家父長制をとる社会では,古今東西を問わず,いずこにおいても存在する制度であるが,特に古代ローマの家長権 patria potestasは,構成員の売却権や遺棄権,さらには生殺与奪権まで認められていたという点において,世界法史上最も特徴的である。

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デジタル大辞泉の解説

かちょう‐けん〔カチヤウ‐〕【家長権】

家族制度において、家長が持つ、家族の統制のための支配権。旧民法戸主権はこの一形態。家父権。家父長権

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百科事典マイペディアの解説

家長権【かちょうけん】

家族の統率者が家族員に対してもつ支配的権利。その典型は古代ローマのパトリア・ポテスタース(patria potestas)に見出され,生殺権さえ家長に与えられていた。
→関連項目親権

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大辞林 第三版の解説

かちょうけん【家長権】

家長が家族員に対して有していた支配・統制の権利。日本の旧家族制度における戸主権はその一種。家父長権。

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世界大百科事典内の家長権の言及

【家父長制】より

…ことに古代ローマでは,氏族が比較的早くその私法上の重要性を失い,家族が法的単位として現れ,そこでは家長が家構成員に対し絶対的権力を有し,また,家族の唯一の裁判上および裁判外の代表者として家長のみが完全な法的人格を有した。すなわち,家長は,その家に属し家長権manus∥patria potestasに服する妻,子,その妻,孫などに対し,その売却,質入,殺害の権限(生殺与奪の権jus vitae necisque)をも有し,家から離脱しないかぎり子などはその性別,年齢,婚姻の有無のいかんを問わずこれに服した。ただし,政治的権利については,成年男子である家子は軍事的役務を負うと同時に,民会での投票権および政務官就任権を認められていた。…

【ローマ】より

奴隷【島 創平】
【家族,教育,女性】
 ローマの家族familiaは,家長pater familias,家長の妻,息子夫婦,未婚の娘と息子の子,および奴隷たちからなっていた。家長は奴隷に対しては所有権,奴隷を除く家族に対しては家長権patria potestasをもっていた。十二表法にみられるように,家長には子どもを強制的に結婚させたり,養子に出したり,売却したりする権利,さらに生殺与奪の権利までも認められていた。…

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