都維那(読み)ツイナ

デジタル大辞泉 「都維那」の意味・読み・例文・類語

つ‐いな〔‐ヰナ〕【都維那】

維那いな

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精選版 日本国語大辞典 「都維那」の意味・読み・例文・類語

つ‐いな‥ヰナ【都維那】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] karmadāna 羯磨陀那の意訳 ) 仏語三綱(さんごう)一つ寺院内の諸事務をつかさどる役。維那(いな・いの)。ついの。
    1. [初出の実例]「都維那僧霊尊」(出典:法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))

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旺文社日本史事典 三訂版 「都維那」の解説

都維那
ついな

寺院の僧職の一つで,衆僧雑事をつかさどり,指導した
維那ともいう。7世紀後半から設けられた。大寺院には上座寺主・都維那の三綱 (さんごう) がいて,住僧を統制した。禅宗寺院では六知事の一つとして,衆僧の動作を指導した。

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世界大百科事典(旧版)内の都維那の言及

【維那】より

…中国では,僧衆を統理する意味で綱維の維と,羯磨陀那の那をとって,維那という役職を設けて僧官制に組み入れた。維那は都維那(ついな∥ついの)ともいうが,元来は都(中央)をつかさどる維那の意であったらしい。授事とも訳す。…

【三綱】より

…寺内の僧尼を統轄し,庶務を処理する僧職。上座(じようざ),寺主(じしゆ∥てらじゆ),都維那(つゆいな∥ついな)(維那)の3者で,所司ともいう。すでにインドや中国南北朝で寺院の統轄者として,上座または寺主,もしくは都維那が置かれた。…

【維那】より

…中国では,僧衆を統理する意味で綱維の維と,羯磨陀那の那をとって,維那という役職を設けて僧官制に組み入れた。維那は都維那(ついな∥ついの)ともいうが,元来は都(中央)をつかさどる維那の意であったらしい。授事とも訳す。…

【三綱】より

…寺内の僧尼を統轄し,庶務を処理する僧職。上座(じようざ),寺主(じしゆ∥てらじゆ),都維那(つゆいな∥ついな)(維那)の3者で,所司ともいう。すでにインドや中国南北朝で寺院の統轄者として,上座または寺主,もしくは都維那が置かれた。…

※「都維那」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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