鄒容(読み)すうよう(その他表記)Zōu Róng

改訂新版 世界大百科事典 「鄒容」の意味・わかりやすい解説

鄒容 (すうよう)
Zōu Róng
生没年:1885-1905

中国近代の革命家。字は蔚丹。四川省巴県(重慶)の人。早くから日本語を学び,1902年日本に留学,03年帰国して上海愛国学社参加。この間,革命運動に参加,ロシアによる東北占領に抗議したが,とくに小冊子《革命軍》によって,共和革命論を鼓吹し,革命思想の普及に大きな功績をあげた。同年の蘇報事件で章炳麟(しようへいりん)とともに逮捕され,2年の懲役刑に処せられ,獄死した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鄒容」の意味・わかりやすい解説

鄒容
すうよう
Zou Rong; Tsou Jung

[生]光緒11(1885)
[没]光緒31(1905).4.3.
中国,清末の革命家。四川省重慶の人。光緒 28 (1902) 年日本に留学,同 29年帰国。章炳麟らが上海で設立した「愛国学社」に入り,同年革命宣伝の書『革命軍』を出版。天賦人権説に基づき,清朝の異民族支配と専制政治を打倒して,中国人による共和国家建設を強く訴えた。このため清朝の忌諱に触れ,『革命軍』を『蘇報紙上で紹介した章炳麟とともに逮捕され,禁錮2年の刑に服役中,獄死した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「鄒容」の解説

鄒容(すうよう)
Zou Rong

1885~1905

清末の革命家。四川省巴県の人。1902年,日本に留学して革命運動に参加。翌年,上海で出版した『革命軍』は民族主義,民主共和主義思想の普及に大きな効果をあげた。03年7月逮捕され,2年後に獄死した。

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