酸塊(読み)すぐり

精選版 日本国語大辞典 「酸塊」の意味・読み・例文・類語

す‐ぐり【酸塊】

〘名〙
ユキノシタ科の落葉低木。本州中部地方の亜高山帯に群生して生える。茎は高さ約一メートルで、多数分枝する。葉腋(ようえき)に三出の刺を生じる。葉は有柄で互生、または群生する。葉身は径三センチメートルぐらいの略円形で浅く三~五裂し、縁に粗い鋸歯(きょし)がある。両面に短毛を散生。夏、葉腋に白色の五弁花を単生し、垂れ下がる。果実は球形赤褐色に熟し甘酸っぱい。ヨーロッパ原産で明治初年に渡来したセイヨウスグリは本種によく似て、果樹生垣に栽植される。〔物品識名(1809)〕
② 植物「グーズベリー」の俗称。

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デジタル大辞泉 「酸塊」の意味・読み・例文・類語

す‐ぐり【酸塊】

スグリ科の落葉低木。長野・山梨両県の特産。葉の付け根に3裂したとげをもつ。葉は三~五つに裂け、縁に鋭いぎざぎざがある。5月ごろ、白い花が咲き、実は熟すと赤褐色になり、酸味があって、食用
スグリ科の落葉低木の総称。セイヨウスグリ・アメリカスグリ・アカフサスグリカランツ)などがある。グーズベリー。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「酸塊」の解説

酸塊 (スグリ・スングリ)

学名Ribes grossularioides
植物。ユキノシタ科の落葉低木,園芸植物

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