酸素化合物(読み)さんそかごうぶつ(その他表記)oxygen compound

日本大百科全書(ニッポニカ) 「酸素化合物」の意味・わかりやすい解説

酸素化合物
さんそかごうぶつ
oxygen compound

酸素と他の元素との化合物。酸素のみが陰性成分となっているものは酸化物といっている。酸化物と水を反応させて得られる水和物に相当するものに、水酸化物オキソ酸がある。酸化物のうち過酸化物の水和物に相当するものは、オキソ酸の一種ペルオキソ酸という。またオキソ酸やペルオキソ酸の塩は当然酸素化合物である。そのほか、陰性成分に他の元素と共存するもの、たとえば塩化酸化アンチモンSbClOのような複塩もある。

[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「酸素化合物」の解説

酸素化合物
サンソカゴウブツ
oxygen compound

酸素を含む化合物の総称.ただし,ヒドロキシ基として含むものは水酸化物とよばれる.もっとも普通のものは酸素の酸化数が-2の酸化物である.O22-を含む過酸化物,O2を含む超酸化物,OF2のように酸化数2の化合物がある.ほかの陰性元素とともに陽性元素と結合したものもある.たとえば,塩化酸化ビスマスBiClOなど.酸性酸化物および過酸化物水溶液は,それぞれオキソ酸およびペルオキソ酸とよばれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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