日本歴史地名大系 「釈堂遺跡群」の解説
釈堂遺跡群
しやかどういせきぐん
一宮町と
S―I区では、旧石器時代のナイフ形石器一五点・槍先形尖頭器四点・掻器一点・石錐一点など総計七七点があり、すべて黒曜石製である。出土層は花崗岩の風化砂層に火山灰を含む土層で、県内ローム層の発達のない地域では、しばしばこのような層から旧石器時代の遺物の出土がある。縄文時代早期末の神ノ木台式期の住居跡は二五軒あり、長軸約五メートル、短軸約三・五メートルの楕円形をなし、柱穴は五―六本で地床炉をもつ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報