釈宗活(読み)シャク ソウカツ

20世紀日本人名事典 「釈宗活」の解説

釈 宗活
シャク ソウカツ

明治〜昭和期の僧侶



生年
明治3年11月15日(1871年)

没年
昭和29(1954)年7月6日

出生地
東京・麴町(現・千代田区)

旧姓(旧名)
入沢

別名
幼名=譲四郎,別号=輟翁,両忘庵

経歴
明治23年から鎌倉の円覚寺(臨済宗)に参禅し、今北洪川師事洪川没後は同寺の釈宗演について禅を学び、28年にはその印可を受けた。34年師の命により、洪川の死後に中断していた在家信者による坐禅修行会・両忘会の再興を任され、実業家・安田善次郎後援のもと全国各地に会の支部を設置。また、39年にはアメリカにも支部を設け、同国における禅学興隆・布教嚆矢となった。その後も、同会の発展に力を注ぐが、在家での活動に行き詰まりを感じ、昭和22年に解散。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「釈宗活」の解説

釈宗活 しゃく-そうかつ

1871*-1954 明治-昭和時代の僧。
明治3年11月15日生まれ。臨済(りんざい)宗。鎌倉円覚寺の今北洪川(こうせん),ついで釈宗演(そうえん)にまなび,印可をうける。明治34年宗演の命で,洪川が東京に創立した禅会「両忘会」を再興した。昭和29年7月6日死去。83歳。東京出身。俗姓は入沢。別号に輟翁,両忘庵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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