里主(読み)サトヌシ

デジタル大辞泉 「里主」の意味・読み・例文・類語

さと‐ぬし【里主】

薩摩さつま藩支配下の琉球の王国時代にみられた身分制度で、大名・士・百姓の3階級のうち、士の上層部にあったもの。
琉球王のそば近くに仕えた若者。さとのし。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「里主」の意味・読み・例文・類語

さと‐ぬし【里主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 琉球で、貴族の下にあった地位総地頭、および一定の年に達したその長男の呼び名。多くは、一定の年に達して領地を所有すべきところを、父親が健在であるために相続しない若者をさす。
    1. [初出の実例]「てどこんの大やこ たうのみちあけわちへ てどこんす にほんうちにとよめ 又てどこんのさとぬし」(出典:おもろさうし(1531‐1623)一四)
  3. さとのし(里之子)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android