20世紀日本人名事典 「里村欣三」の解説
里村 欣三
サトムラ キンゾウ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治35(1902)年3月13日
- 没年
- 昭和20(1945)年2月23日
- 出生地
- 岡山県和気郡福河村
- 本名
- 前川 二享
- 学歴〔年〕
- 関西中学〔大正7年〕中退
- 経歴
- 中学中退後、職工、人夫、電車従業員など各種の職業をしながら各地を転々とする。大正11年入営するが、水死を装って脱営し、里村欣三の名で満州を転々とする。大正13年創刊された「文芸戦線」に小品などを発表し、15年同人となって「苦力頭の表情」などを発表、文戦派のプロレタリア作家として活躍する。この頃の作品に「デマゴーグ」「動乱」「兵乱」などがある。昭和12年から2年間、中国各地を特務員として転戦し、15年「第二の人生」を刊行。17年マレー戦線に従軍し、18年「河の民」を刊行。20年フィリッピン従軍中、戦線で死去した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報