重らか(読み)オモラカ

デジタル大辞泉 「重らか」の意味・読み・例文・類語

おも‐らか【重らか】

[形動ナリ]重りか」に同じ。
「小さき唐櫃からびつの、金物したるが、いと―なるを」〈増鏡おどろの下〉
「大の男の―に歩みなして舞台に上り」〈義経記・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「重らか」の意味・読み・例文・類語

おもら‐か【重か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「おもりか」の変化した語 )
  2. 目方のあるように感じられるさま。重そうなさま。
    1. [初出の実例]「小さき唐櫃の金物したるが、いと重らかなるを」(出典:尾張家本増鏡(1368‐76頃)一)
  3. 態度などがどっしりと落ち着いているさま。貫祿があるさま。
    1. [初出の実例]「いただきはげたる大童子の、まみしぐれて、ものむつかしう、おもらかにも見えぬが」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)

重らかの語誌

( 1 )ラ行四段動詞「おもる(重)」が形容動詞化する際には「おもりか」になる。「おもらか」は中世以降に見られ、この「おもりか」の母音交替によって生じたものと考えられる。
( 2 )形容詞「おもし(重)」の語幹に「らか」が付いたものとする説もある。中世では「おほきらか」「みじからか」など中古で「やか」の形であったものが「らか」の形になる語があり、これもその一例と考えるもの。

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