重玄寺(読み)ちようげんじ

日本歴史地名大系 「重玄寺」の解説

重玄寺
ちようげんじ

[現在地名]芳井町吉井

吉井よしい北西天神山てんじんやま境の篠原しのはらにあり、臨済宗仏通寺派。大月山と号し、本尊聖観音史料には重源寺・重玄庵などと記され、かつては天神山北西の山林の中にあったが、昭和三〇年(一九五五)焼失、同五二年現在地に再建された。

寺蔵の由来記写(天正元年八月日)によれば創建開基の千畝は仏通ぶつつう(現広島県三原市)一世愚中周及(応永一六年没)師事。おそらく応永三四年(一四二七)八月二五日の某連署寄進(写、寺蔵)境内地の寄進を受け、堂舎が創建されたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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