江戸時代、検地のとき、田畑などの現場(野)で記帳した帳簿。半紙横折りの帳簿で、検地の際、実測した土地の地字(じあざ)、地番、縦横の間数(けんすう)、名請人(なうけにん)、面積などを記載した。実測して墨書した間数のわきに、中畦(なかあぜ)、縄たるみなどを差し引いた正味の間数を朱書(しゅしょ)し、その朱書間数で正味の面積を出し、墨書した面積のわきに同じように朱書した。これが野帳で、この野帳を清書したものを清野帳(せいのちょう)といい、やはり半紙横折りの帳簿で、そこにはほぼ野帳で朱書した間数、面積が清書された。その清野帳に検地奉行(ぶぎょう)が調印し、村方へ貸し渡して写し取らせ、算違(さんちが)い・字違(あざちが)いなどがあれば、付札にて提出させた。それを検地帳作成の基礎帳簿とした。
[川鍋定男]
企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...