江戸時代、検地のとき、田畑などの現場(野)で記帳した帳簿。半紙横折りの帳簿で、検地の際、実測した土地の地字(じあざ)、地番、縦横の間数(けんすう)、名請人(なうけにん)、面積などを記載した。実測して墨書した間数のわきに、中畦(なかあぜ)、縄たるみなどを差し引いた正味の間数を朱書(しゅしょ)し、その朱書間数で正味の面積を出し、墨書した面積のわきに同じように朱書した。これが野帳で、この野帳を清書したものを清野帳(せいのちょう)といい、やはり半紙横折りの帳簿で、そこにはほぼ野帳で朱書した間数、面積が清書された。その清野帳に検地奉行(ぶぎょう)が調印し、村方へ貸し渡して写し取らせ、算違(さんちが)い・字違(あざちが)いなどがあれば、付札にて提出させた。それを検地帳作成の基礎帳簿とした。
[川鍋定男]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...