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野帳 ノチョウ

デジタル大辞泉の解説

の‐ちょう〔‐チヤウ〕【野帳】

江戸時代、検地の際に野外で記入した仮の帳簿。これを清書したものを清野帳(せいのちょう)といい、検地帳作成の際の基礎帳簿とした。やちょう。
会葬者の名を記す帳面

や‐ちょう〔‐チヤウ〕【野帳】

のちょう1
野外で用いる手帳。実地調査のための記録帳。フィールドノート

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大辞林 第三版の解説

のちょう【野帳】

江戸時代、検地の現場で作製された一種の手控え。田畑一筆ごとの字あざ・名請人・反別・間数を書き留め、これを整理・清書して合野帳・清野帳を作り、検地帳の基本的資料とした。 → やちょう(野帳)

やちょう【野帳】

考古学・人類学・民俗学・地理学などの野外調査で、発掘・観察・聞き取り・実測などの事項を記録する手帳。フィールド-ノート。 → のちょう(野帳)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

野帳
のちょう

江戸時代、検地のとき、田畑などの現場(野)で記帳した帳簿。半紙横折りの帳簿で、検地の際、実測した土地の地字(じあざ)、地番、縦横の間数(けんすう)、名請人(なうけにん)、面積などを記載した。実測して墨書した間数のわきに、中畦(なかあぜ)、縄たるみなどを差し引いた正味の間数を朱書(しゅしょ)し、その朱書間数で正味の面積を出し、墨書した面積のわきに同じように朱書した。これが野帳で、この野帳を清書したものを清野帳(せいのちょう)といい、やはり半紙横折りの帳簿で、そこにはほぼ野帳で朱書した間数、面積が清書された。その清野帳に検地奉行(ぶぎょう)が調印し、村方へ貸し渡して写し取らせ、算違(さんちが)い・字違(あざちが)いなどがあれば、付札にて提出させた。それを検地帳作成の基礎帳簿とした。[川鍋定男]

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