野毛山(読み)のげやま

日本歴史地名大系 「野毛山」の解説

野毛山
のげやま

[現在地名]西区老松町・宮崎町・紅葉ヶ丘・戸部町

戸部とべ村内の標高五〇メートル前後の丘陵一帯をいったが、明治三年(一八七〇)四月に天照皇大神宮が遷座した宮崎みやざき町丘陵を伊勢いせ山と改称したことから、南部の丘陵を野毛山と称することになった。また北部は紅葉もみじおかとよばれる。

「風土記稿」は本牧ほんもく(現中区)へ通ずる道に二町余の野毛坂があると記す。野毛坂は、開港場と芝生しぼう村内で東海道と直結して開削された横浜道の難所で、明治六年に丘上の一部が切下げられたが、車馬の通行にはなお不便であり、同一八年に再び切下げられ、さらに大正一二年(一九二三)の三度目の切下げで市電路線が敷設された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「野毛山」の意味・わかりやすい解説

野毛山【のげやま】

神奈川県横浜市西区にある丘陵地動物園図書館などがあり,展望にすぐれ,桜の名所でもある。ノーエ(農兵)節(野毛山節)で広く知られる。
→関連項目横浜[市]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の野毛山の言及

【横浜[市]】より

…今日では改装され常時〈歩行者天国〉となっている。港の北西にあたる野毛山(のげやま)は日本人の住宅地として開かれ,南東の山手(やまて)地区の〈港の見える丘〉は外国人のための居住地であり,洋館や教会,女学校が立ち並んだ。これらの丘のふもとには野毛と元町の商店街がある。…

※「野毛山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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