日本歴史地名大系 「野神古墳」の解説 野神古墳のがみこふん 奈良県:奈良市奈良町京終町・京終村野神古墳[現在地名]奈良市桂木町大安寺の東方に所在。破壊された竪穴式石室に石棺が露出。墳丘はわずかしか残らないが前方後円墳の可能性もある。墳丘には埴輪を樹立していたらしく破片が散乱している。明治九年(一八七六)八月に発掘され、直刀三、鏡二、玉類が出土し、また大正末年から昭和初年に石室内が調査され馬具類を検出。扁平な自然石を小口積にした竪穴式石室は、東壁のみを遺存するが、原形を想定すると長さ三・七メートル、幅一・一メートル、高さ〇・八メートル前後。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by